千尋の声



              はかりなき 千尋の底の 海松房に 生い行く末は 我のみぞ見む

                  千尋とも いかでか知らむ 定めなき 満ち干る潮の のどけからむに

源氏物語










序章 序章
第1章 変化
第2章 行く末
第3章 満ちたる月
第4章 告げられる愛
第5章 重なり合う愛
第6章 ラストコンサート
第7章 喪失の意味
第8章 哀しみの道
第9章 前へ続く道
第10章 常夜
第11章 決意
最終章 そして










訳:
あなたのこの豊かな黒髪は、この世の末まで私だけがお世話いたしましょう
あなたのお心が、潮の満ち干きのように定まらないのに、なぜこの世の末と申されるのでしょう


ひとみちっく訳:
おまえのこのとうとうと伸びた美しい髪に手を加えるのは、僕だけだよ。この世の終わりまでね
はん、この世の終わりね。あんたの心が潮の満ち干きのようにゆらいでいるのにかい?よく言うよ
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